黙認されてきた暴力の描き方(BBC記事)

映画やテレビにおける悪役の描き方について、BBC記事を要約。

最近のリアリティを追求した作品では、これまでのようなわかりやすく顔に特徴がある悪役ではなく、近所のナイスガイ、はたから見ると尊敬されている人が悪役を担っていることがある。(顔に特徴がある悪役とは、例えば「ダークナイト」ジョーカーや「スターウォーズダース・ベイダー等々。)

下のBBC記事では、男性による女性に対する「男らしさ」の行き過ぎや傲慢さを描く作品を挙げ、これまでエンタメ業界は、面白おかしく、より男性が魅力的に見えるように描いてきたことを述べている。記者は男性に対する悪影響を指摘しているが、ドラマのせいだけではなく、男女とも古くから内在化していると思う。ただ昨今のドラマでは、そうした「無自覚な暴力」を賞賛せずに、浮き彫りにさせる必要があるのだろう。

 

「プロミシング・ヤング・ウーマン」など社会的メッセージとともにうまく描けている作品もあれば、逆に視聴者に「私もあのイケメンに殺されたい!」と単に思わせる作品もある。どんな作品があってもいいと思うけれど、製作者側が無自覚に称揚するのは問題になってくるのかもしれない。

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