Twitterアプリを消したら、読書時間が増えた。

ちょっと時間が空いたとき、Iphoneを開いてアプリをクリックしてしまう。
Twitterは常に新しい情報を提供してくれるから暇つぶしに最適。フォローしてる人と何となく連帯感があるから、更新もチェックしなきゃとなる。

 

よくない癖で、嫌なツイートするなあとミュートしたアカウントも、たまに見に行って「うわっやっぱ無理だわ〜」「なんでこういう考えなんだろう……(考察)」とみずから嫌な気分になってることもある。謎の自傷行為。炎上してる話題について、世間の反応が気になって延々と画面をスクロールすることも。なんて不毛な時間なんだろ。

 

ふと、私はリアルな活動に時間を割いているのではなく、あくまでバーチャルな世界で情報を追いかけていると気づいた。もういい加減、自分の時間を取り戻したいと思い、ついにアプリを消した。実は前から消したほうがいいなと思いながらできていなかったけれど、決心できた。
何かで読んだが、ネットにハマりやすい人は「短気でアクティブな人」、ハマりにくいのは「落ち着いて、自分の人生観を持っている人」らしい。完璧に前者なので、物理的に離れることが必要だ。

 

アプリを消したら、ワンクリックで見ることができなくなったので、あんなに近かったSNS世界が遠くにいったよう。見るのは1日1回まででブラウザからログイン。
私は活字を読むのが好きだから、その活字欲をTwitterの情報を浴びることで満たしていたのだろう。

 

Twitterを読む代わりに、本を読む時間が増えた。(「ハンターハンター」のネテロの、「代わりに祈る時間が増えた」みたい) 今まではちょっとの休憩時間がすべてTwitterに奪われることがあったけど、それがなくなったので積読を解消したり創作したり、ぼうっとしたりすることに当てたい。

 

昨年のベストセラーの『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン著)でも、「スマホは現代の麻薬」だといわれている。著者いわく、私たちはSNS産業の顧客ではなく商品。現代社会の最大の商品は私たちの「関心」で、各企業は人々の関心を分析し、利益を生んでいる。


スマホ脳(新潮新書)

脳には新しい情報を得るとドーパミンが出る細胞がある。元々は、食料や資源に反応していたドーパミンが、いまはスマホが運んでくる情報のとりこになっているそうだ。

 

ネットに生活が侵食されてるなと感じる人は、強制的にアプリを消すといいかもしれない。私もいまの生活を続けて、もっと他に変化があるか観察してみよう。